~症例報告~

80代男性

左膝の内側に痛みがあり来院されました。
足を引きずる状態で治療室に入ってこられました。

 

最初に「痛めた原因はありますか」と質問しました。

 

患者さん「ないな~」

 

年齢や加齢で出てくる関節の痛みは、「何もしていないけどだんだん痛くなってきた」と表現される方が多いです。

 

次に痛い場所を指さしてというと内側側副靭帯の上を指さしてくれました。
私は「あれっ」と思いました。

 

問診でお話を聞いてるときにはもっと関節裂げき部分(骨と骨の間)を指さしてくれると予想していました。
触診と検査でいろいろ調べていくと内側側副靭帯の部分に痛みが出ていることがわかりました。

 

 

内側側副靭帯を痛める方は少なくないのですが、何か痛める原因があるはずと問診を進めていきました。

 

すると「3日前にお花見に行った」と教えてくれました。

 

「長時間あぐらで座りましたか?」

 

患者さん「あぐらで座っていないけどかなり低い椅子に2、3時間座った」

 

すごく納得できました。

 

低い椅子に座ると足が地面に着いて固定されている状態を作ります。足が固定された状態で膝を深く曲げ続けることによって膝には過度な曲げるストレスや捻じれるストレスが膝にかかってきます。それが2、3時間となるとかなりの負荷になってきます。

 

原因もはっきりしたので治療に入りました。

 

最初は痛みが強いのでアイシングを入れながら施術を進めていきました。

 

 

二日連続で治療に来てもらい「昨日よりかは楽」と言って頂きました。

 

現在3回目の治療を受けて頂いきました。

 

 

まだ違和感は残っているとのことです。

 

痛みが少し落ち着いてきたので少しずつエクササイズを入れていこうと治療の計画中です。

 

 

膝関節は痛い場所が指一本ずれるだけで考える内容や治療の内容もがらっと変わります。

 

 

「改めて・・・奥が深いな・・・膝関節・・・」

では失礼します。m(__)m

 

 

 

 

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