こんにちは、てらだ整骨院です。

 

患者さんから頂いた質問を少し紹介させて頂きます。

先日患者さんに「私、歩いている時、足がしっかり上がってますか？」

 

皆さんがよく気にされる内容です。

その方は50代の女性の方です。

 

私はいつも「足を高く上げて歩くと歩きにくくないですか？」とお聞きします。

必ず「歩きにくいです」と答えが返ってきます。

 

そもそも健康な人が太ももを高く上げて歩こうと意識しているでしょうか。

 

足取りの軽い若者が足を上げて歩こうなんて感じているでしょうか。

 

 

おそらくそのようなことは考えずに目的地に向かって歩いていると思います。

 

足を高く上げて歩こうとすること自体が不自然な歩き方を生んでしまいます。

 

足を高く上げようと思う時は階段や段差をつまずかないようにする時ぐらいだと思います。

しかし、巷では「転倒しないようにしっかり足を上げて歩きましょう」とアドバイスをもらった方はたくさんいるでしょう。

 

その結果、歩く時は足を上げないといけないと思ってします。

 

実際私も数年前まで、つまさきの角度や、歩幅、腕の振りなど左右対称にこだわって患者さんに歩く指導をしてきました。

しかし、患者さんに対して「これが正しいだろう」という枠にはめてしまっていることに気がづきました。

 

人間は環境に適応できる生き物です。その患者さん自身の環境を脳が判断し今現在の症状や歩き方を決定します。

 

歩く速度が、ゆっくりな方は足のかかとすることも自然なことですし、歩く速度が速い方はかかとをすると速度が落ちるので自然とかかとをするのをやめるでしょう。

 

膝が痛い人は反対の足に体重をのせて歩くでしょう。

 

無理に胸を張って歩いていると、全身の筋肉にエネルギーを使ってしまうのでリラックスした自然な背骨のラインで歩くでしょう。

 

すべて本能がそうさせています。

 

足を上げることにスポットを当てるよりも自分が楽に歩ける歩き方、自分が長い時間歩いていられる歩き方が一番良い歩き方だと思います。

 

誰かの真似をして歩くのではなく、自分自身の長所を活かした歩き方でどんどん歩いて頂ければと思います。

 

では今日はこのへんで・・・

 

失礼します。

 

 

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