こんにちは、てらだ整骨院です。
今日は痛みについてお話します。
「いつ痛みますか?」
「どこが痛みますか?」
「どのようにしたら痛みますか?」
患者さんに上記の質問をすれば必ず数秒で返事が返ってきます。
上記の質問はとても大事です。
しかし私は必ず逆の質問もします。
「痛くない時はいつですか?」
「痛くない時はありますか?」
このような質問をします。
すると患者さんは返事に困ったり、考えたりします。
なぜなら痛みは記憶に残りやすいからです。
痛みのない時は何も考えずに行動している為、記憶に残りにくいのです。
逆に言えば意外に痛みを感じずに動けている時間がたくさんあるという事です。
ここに気づく事が慢性痛を改善させる重要ポイントです。
慢性的な症状の方ほど痛みに対し過敏に反応してしまい不快な感覚や不安感を抱いてしまいます。
不安が強くなると
「また痛くなったらどうしよう」
「同じ姿勢をつづけていていると痛くなるのでは」
「筋肉が硬くなるとよくないので体操をしなくては」
絶えず痛みのことが気になります。
結果、1日の間で痛みとのコミュニケーションを何度も取ります。
「この動きは痛いかな」「こうしたら痛みがまぎれるな」など考えながら体を動かします。
厄介なのがこれらの行動は習慣化(クセ)になってしまいます。
調子が良い日でも体を曲げたり伸ばしたりして痛みを探し確認します。
痛みの確認作業が習慣化してしまうと
自分の体の調子の良い悪いがわからなくなってしまい
「いつ痛みますか」という質問に対して
「いつも」「常に」などという返事になってしまいます。
自分の調子が良い時を知ることが出来れば
「いつも痛い、常に痛い」という感覚も実際はそうではないという気づきにもなります。
慢性痛を変化させるためには
無意識のうちに習慣化した痛みを見るクセを少しずつ変化させていく必要があると私は考えております。
当院の患者でも長年、慢性痛で悩んでいる患者さんの施術では
施術時間よりも痛みについての説明の方が長くなるケースがよくあります。
慢性痛で悩んでいる方がこのブログを見て下さっていれば
自分が「いつ痛むのか」ではなく「いつ痛くないのか」「いつ痛みを忘れているのか」を
一度認識して頂く事をお勧めいたします。
「いつも痛い腰」「常に痛い首」と思っていたことも「少し違うかな」と感じるかもしれません。
では今日はこのへんで・・・
失礼します。
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